広島・大瀬良、黒田氏に並ぶ5年連続開幕投手! 新井監督「投手陣も自分たちも納得する選手に決めた」

[ 2023年2月26日 05:01 ]

オープン戦   広島1-4巨人 ( 2023年2月25日    沖縄・那覇 )

オープン戦<巨・広>初回、広島の先発・大瀬良 (撮影・西川祐介)
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 広島・大瀬良大地投手(31)が5年連続5度目の開幕投手に決まった。25日、巨人とのオープン戦(那覇)で2回を1安打零封。降板後、就任1年目の新井貴浩監督(46)から告げられた。球団アドバイザーの黒田博樹氏(48)に並ぶ5年連続の大役に、エースは「身が引き締まる思い。しっかり役割を全うできれば」と表情を引き締めた。

  予想通りの人選だった。広島の投手では長谷川良平(1953~58年)の6年連続に次ぎ、黒田博樹(03~07年)と並ぶ5年連続の開幕投手。3月31日のヤクルト戦(神宮)の先発が決まった大瀬良は、キリッとした表情に強い決意をにじませた。

 「監督から“任せたよ”と言ってもらい、身が引き締まる思い。いいスタートを切り、1年間チームに貢献できるように頑張ろう…と改めて思った」

 前回18日の紅白戦で2回を零封し、今春初となるこの日の対外試合登板で当確ランプをともした。巨人戦に先発し、力感あふれる投球で2回25球を投げて1安打無失点。ピンチを招いた立ち上がりに、今季に懸ける思いと進化が凝縮されていた。

 先頭・オコエに左前打を許し、続く吉川にはストレートの四球。「今年はやってやる…という思いが空回りした」。だが、右腕は即座に切り替える。1死二、三塁で迎えた中田翔を150キロの高め直球で一飛に仕留めると、丸はスライダーで二ゴロ。真骨頂だった。

 「中田さんの真っすぐは押し込み、フライかファウルを取れないかと思って投げた球。昨季までの力感だと、とてもじゃないけど選択肢に入らなかった」

 コンスタントに150キロ台を計測する直球は見るからに力強く、「昨季は感覚が全くダメだった」スライダーには切れが戻った。さらには球速が増した宝刀カットボールに、緩急をつけるカーブ。勝負球の幅は広がった。

 「ここまでいい調整ができている。“任せる”と言われたら、自信を持って“お願いします”と言える準備はしてきたつもり。細かなコントロールなど課題をつぶし万全の状態で開幕を迎えられるように過ごしたい」

 順調な仕上がりをみせるエース。新井監督は「ずっといいものを見せてくれている。今日の登板を見て“任せた。1年間、投手陣を引っ張ってくれ”と伝えた。投手陣も自分たち(首脳陣)も納得する選手に決めたということ」と説明した。

 8勝9敗、自己ワーストの防御率4・72に終わった昨季。同じテツは踏まない。パワーアップした31歳が、3・31ツバメ斬りから復権ロードを突き進む。

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