日本ハム・清水がOP戦開幕戦でサヨナラ二塁打 キャンプ2軍スタートから「下克上」うかがう

[ 2023年2月26日 06:00 ]

オープン戦   日本ハム5-4楽天 ( 2023年2月25日    名護 )

<日・楽>9回、サヨナラ二塁打を放った清水(左)は森本コーチとハイタッチ(撮影・沢田 明徳)
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 日本ハムはオープン戦開幕の楽天戦に5―4でサヨナラ勝ちした。9回1死二塁から清水優心捕手(26)が右越え適時二塁打で勝負を決めた。今キャンプは2軍スタートで、21日に1軍昇格したばかり。オリックスからFA移籍した伏見や、チームの捕手で昨季最多出場の宇佐見に負けず「下克上」で開幕マスクを狙う。

 声出し応援が戻ったオープン戦の初戦。打席にラッパの音と「かっ飛ばせ、清水!」の声が届いていた。最低限の進塁打も意識して右方向を狙った一撃は追い風に乗ってぐんぐん伸び、フェンスを直撃。二塁から新人・奈良間を生還させた。

 「今年は新庄監督が“勝つ”と言っている。オープン戦であろうと勝ち癖をつけること、勝つことが大事」。まずはサヨナラ打がチームにもたらした意味を語り、そして自らの立ち位置を思った。

 「1本出したのは良かった。僕も少ないチャンスだし、後がない。そう簡単にチャンスをもらえる年齢でもなく、自分で獲りにいかないといけない」

 8年目の昨季は1軍出場が30試合に激減した上、オフには伏見の補強があった。「伏見さん、宇佐見さんは実力があって、成績を見ても、僕が監督だったとしても2人を使うと思う」。この日も先発捕手・伏見が退いた後の途中出場だった。

 今キャンプは2軍スタート。状況に心折れることはなく「忘れるなよ、と。絶対下克上してやると周りにも言っていた」という。必死の姿勢を感じ取ったのは新庄監督。練習の二塁送球を見て「気を抜かずやっている。すぐ呼ぼうと思った」と昇格させた。

 14年ドラフト2位入団で期待されたが8年間、正捕手をつかみ切れなかった。環境変化で尻に火が付いた男の逆襲開始。「開幕1軍だけでは物足りない。開幕に出られるように準備したい」とスタメン奪取を宣言した。(和田 裕司)

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2023年2月26日のニュース