日本ハムのドラ1矢沢は球界トップクラスの打球速度 2安打に新庄監督は往年の最強助っ人に例える

[ 2023年2月26日 06:00 ]

オープン戦   日本ハム5-4楽天 ( 2023年2月25日    名護 )

<日・楽>初回、矢沢は二塁打を放つ(撮影・沢田 明徳)
Photo By スポニチ

 二刀流で注目を集める日本ハムのドラフト1位・矢沢(日体大)は、友人から冗談交じりにこう言われている。「楽天ポイント、貯まっちゃうんじゃない?」。無理もない。この日も「2番・DH」でスタメンに名を連ねた初出場のオープン戦で3打数2安打。これで楽天戦は練習試合を含めて9打数7安打3打点で“楽天キラー”と化している。

 「ドライブ回転で打ち損じた打球でしたけど、強い打球だったので抜けてくれた」。そう振り返ったのは2点を追う6回だ。先頭で滝中の142キロ直球を引っかけたが、打球は速度を落とさず右前へ。同点の口火を切る一打となった。“打ち損じ”でも一、二塁間を破った打球に、矢沢の非凡さがあった。

 フリー打撃で打球速度はコンスタントに165キロを超え、最速は170キロを計測。球界でもトップクラスの打球速度を誇り、新庄監督も「ゴロが進んでいく。昔で言う(横浜の)ロバート・ローズのような打球を打ちます」。99年にNPB歴代2位のシーズン153打点をマークした好打者に例えて絶賛した。

 試合前には稲葉篤紀GMから「少し開き気味の方が見やすい」と、左腕に対する助言をもらった。初回の右翼フェンス直撃二塁打は、左腕のバニュエロスから放ったもの。「開幕スタメンを狙っているので、相手に嫌な印象を与えることができれば」。楽天ポイントの収集はしていないという矢沢だが、目標の開幕スタメンへ、新庄監督の評価ポイントを積み上げていく。(清藤 駿太)

続きを表示

2023年2月26日のニュース