ツインズ前田健太 初の実戦形式の練習 一問一答「手術してから一番のスピード。今日はすごく満足」

[ 2023年2月20日 08:27 ]

今春初のライブBPを終え、日米メディアに対応する前田健太投手(撮影・杉浦大介通信員)
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 右肘のじん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)からの復帰を目指すツインズの前田健太投手(34)が19日(日本時間20日)、今春のキャンプでは初めてのライブBP(実戦形式の練習)で登板した。カルロス・コレア、マックス・ケプラー、ジョーイ・ギャロというツインズの中軸3人と2度ずつ対峙し、全19球。最後の打者となったギャロに左翼に柵越えを許したものの、全体に球は走り、仕上がりの良さを感じさせた。

 練習終了後の前田との一問一答は以下の通り。

 ――今年初めてのライブBPでの登板の感想は。

 「すごくよかったです。感触的にもよかったですし、投げてるボール、自分の感覚、すべてよかったと思います」

 ――速球は最速91マイル(約146キロ)。自身の感覚では…。

 「昨年9月、ここで投げたライブBPではスピードはおそらく89(約143キロ)、90(約145キロ)くらいがマックスで、感覚的にも自分の中でしっかりくるものがなかったんです。ここにきてようやくしっくりくるものが見つかり始めて、自分の中で今日はすごく納得がいくピッチングができました。91マイルは手術してから一番のスピード。ここからまた試合に入っていったりとか、どんどん投げていくことによってスピードももっともっと戻ってくると思います。今日に関してはすごく満足しています」

 ――ピッチコム、ピッチクロックも気にしながらの登板だった。

 「ピッチコムに関しては導入されてからタイミング的に僕が手術してしまっていたので、初めてでした。そこに関しては違和感なくというか、聞き取りやすく、投げやすかったです。ピッチクロック、タイマーに関しては、一塁ベースカバーに行った時とかはタイムが短いなと感じました。キャッチャーからの返球が普通の時は少し急げば間に合うかなっていうくらいで、あとは時計を見ながらラスト1、2秒くらいで動き出せば間に合うなっていう感じもありました。今までにない野球というか、タイムを気にしながら投球動作に入ったりしなければいけないので、少し工夫しないといけないですけど、初めてにしてはスムーズに投げられたと思います。もっともっと慣れていけば、スムーズになるんじゃないかなと思います」

 ――終了後、ギャロ選手とはどんな会話を。

 「久しぶりにバッターに投げましたし、相手がメジャーリーグの選手に投げるのって本当に久しぶりだったので、自分の投げているボールの感想とか、球筋とかっていうのを少し聞きながら、話させてもらいました」

 ――今日投げてみて肘の調子は。

 「すごく順調に来ていると思います。投げている感覚もすごくいいですし、肘の状態も順調です。これからオープン戦に入っていって、実戦からすごく離れているので、試合での感覚だったりとか、あとは球数、イニングっていうのはしっかり投げていくことに慣れないといけないので、そのあたりが今後の課題かなと思います」

 ――今後、目指すべきところは。

 「手術する前の自分ではなくて、さらによくなった自分というものを皆さんに見てもらえるように頑張っていきたいなと思います。またチームにしっかり貢献できるようなピッチングをたくさんできるようにこの時期にしっかり準備したいと思います」

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2023年2月20日のニュース