【中村武志氏CHECK!】難しいWBC使用球への対応 阪神・湯浅、直球操るための工夫必要 

[ 2023年2月16日 13:17 ]

<練習試合 楽・神>2番手で登板の湯浅(撮影・北條 貴史)
Photo By スポニチ

 WBC使用球への対応は改めて難しいと感じた。実戦初登板の阪神・湯浅は2人の打者をわずか3球で打ち取ったが、直球は高めに抜けていた。田中和にも直球は抜け、フォークも抜けてストレートの四球を与え、7球連続でボールが続いた。

 滑る球をこねたり、息を吹きかけたり、ロジンを使ってもボールになじまない。風が強い悪条件も重なった。ちょっと加減した直球は打たれ、最後の二ゴロも捉えられていた。真上から叩くように投げる本格派の投手は抑えが利かないから苦しむ。強い直球とフォークが武器の湯浅ならなおさらだろう。

 その湯浅や、4失点したヤクルトの高橋らWBCで初めて投げる若手投手はWBC球に適応するのに苦労している。ただ、中日の高橋宏に聞くと「全然問題ありません」と苦にしていない。合う合わないもあるだろう。

 操るために人さし指と中指の幅を広げたり、縫い目をずらしたりして引っかかるようにする工夫も必要。高めに行かないように、沈むツーシームを使うのもひとつの手だ。

続きを表示

2023年2月16日のニュース