オリ・由伸 最速157キロも「まだまだいけそう」 初実戦でWBC球&新フォームに手応え

[ 2023年2月15日 06:30 ]

紅白戦   紅組3-0白組(特別ルール) ( 2023年2月14日    SOKKEN )

WBCのボールを使いフォークボールを投げ込む山本(撮影・井垣 忠夫)
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 WBC使用球に問題なし、新フォームには手応えあり。オリックス・山本が14日、今春初実戦として紅白戦に臨み、17日からの侍ジャパン強化合宿へ準備を終えた。2回を被安打1、奪三振4。当然のように無失点に抑えた。

 「初実戦ですし、凄くよかったと思います。WBC球は多少すべる感覚はありますが、対応していける。持っている球種も一通り投げました」

 初回は太田、杉沢をいずれも148キロフォークボールで連続の空振り三振。紅林には詰まらせた打球が右前に落ちても、セデーニョにはすべて直球で最後は154キロで見逃し三振だ。2回も池田をカーブで見逃し三振など打者3人で斬った。

 事前の球種通達だった8日のライブBPで直球を本塁打した太田は“真剣勝負”で完敗。「フォークがエグいです。これまで対戦した投手の中で一番、真っすぐに見えました」。池田は外角低めに曲がり落ちる軌道にまったく反応できなかった。「カーブが意外に速くてグイーンと落ちました」。若い2人がぼうぜんとする姿が印象的だった。

 球場の球速表示は8日のライブBPの時と同じ最速156キロ。球団スピードガンでは杉沢の4球目(ファウル)が自己最速に2キロと迫る157キロまで上がった。「球速はまだまだいけそうな気がします。いい方向に行っています」。左足を上げずにスライドさせる新フォームでの160キロ超えにも自信を得た。「ワクワク感もありますし、もちろん不安もありますよ。楽しみです」。現時点の仕上がりに死角は見当たらない。(畑野 理之)

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