広島・龍馬“脱・悪球打ち”ソフトB・近藤イズム吸収し3割&規定打席到達へ「甘い球だけ仕留める」

[ 2023年1月13日 05:00 ]

徳之島の自主トレで打撃練習を行う広島・西川(撮影・長谷川凡記)
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 広島・西川龍馬外野手(28)が12日、鹿児島県徳之島でソフトバンク・近藤らと行っている合同自主トレを公開した。2年連続の打率3割、2年ぶりの規定打席到達に向けて掲げた課題は“脱・悪球打ち”。11シーズン通算打率・307を誇る「近藤イズム」を吸収し、“一撃必殺打法”の習得を目指す。

 西川は改めて2年連続の打率3割を目標に掲げた。そのために今回で5度目となったソフトバンク・近藤との合同自主トレでは、通算打率・307の土台である「イズム」を学び、短所の改善に努めていると明かした。

 「(近藤さんと)お互いに打ちながら、こういうイメージで(打席に)入った方がいいよね…と確認をした。(悪球打ちは)悪い部分でしかないので、なしにしたい」

 昨季は規定打席に19打席足りなかったが、打率・315をマークした。今オフはさらなる確実性向上に取り組み、“脱・悪球打ち”をテーマに掲げる。卓越したミート力があるからこそ、これまでは地面スレスレのボール気味の球や、ワンバウンドした球を振りにいって安打にする打撃が散見された。曲芸のように巧みに打ち返すイメージが強いが、実際は「凡打になる確率が圧倒的に多い」と冷静に自己分析。「そこを見逃して、甘い球だけ仕留めれば、もうちょっと確率も上がると思う」と“伸びしろ”を見いだす。

 この修正ポイントについて、今回は近藤とも意見交換。「ミスショットはもったいないので甘い球をいかに一発で仕留められるか」という結論に至った。打ち損じを減らす“一撃必殺打法”を習得するためにも、合同自主トレから意識付けに余念がない。下半身を意識したスイングや体の使い方などを近藤から学び、フリー打撃では実戦を想定して打球がフェアゾーンに飛ぶごとに打者が交代する方式を採用。常に勝負勘を養うことで「一球」への集中力を研ぎ澄ます狙いが見える。

 昨季は6月に下半身のコンディション不良で約2カ月離脱し、一年を通してチームをけん引できなかった。その悔しさも、今季に向かう糧とする。「一年間フルでやったことがないので。もう8年目ですし、下の子も(大勢)入ってきているので、結果で示していかないといけない」

 課題と真っ向から向き合い、克服に取り組む今オフ。結果で威厳を示すためにも、今は汗を流す。(長谷川 凡記)

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2023年1月13日のニュース