巨人ドラ1・浅野 高級ひげそりで朝の身だしなみ整える「まだ18歳なんですけど、濃いので…」

[ 2023年1月9日 05:30 ]

巨人新人選手入寮

愛用のひげそりを持参して入寮した巨人・浅野(球団提供)
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 巨人の新人全14選手が8日、川崎市のジャイアンツ寮に入寮した。ドラフト1位の浅野翔吾外野手(18=高松商)は、母に買ってもらったという3万円超の電動シェーバーを持参。ひげの濃さも高校生離れ!?している18歳は、「紳士の球団」としての心得もバッチリ。かつては長嶋茂雄のトレードマークだった濃いひげを整え、「巨人の星」を目指す。

 黄金ルーキーは貫禄も悩みも高校生離れしていた。浅野が同級生からの寄せ書きとともに寮に持ち込んだのは最新電動シェーバー。母に買ってもらったという“相棒”を手に照れ笑いを浮かべた。

 「まだ18歳なんですけど、ひげが濃いので…。朝そっても夕方には生えてきています」

 その風貌から同級生からは親しみを込めて「おっさん」と言われている18歳。SNSでも「体育教師みたい」と話題になっていた。毎朝欠かさずひげをそってから通学していたが「クラスの子にホンマにそったのかとか、ジョリジョリしているぞと触って言われていた」と明かした。

 見られることも仕事のプロ野球選手として、自覚は十分だ。オンラインで行われた会見にも「さっきそってきました」とすっきりした笑顔で登場。以前は違うシェーバーやT字カミソリを使用していたが「しっかりそってから取材を受けたいなと。T字は失敗して切ってしまう。傷が残らないものを買いました」。小笠原道大や昨季のシューメーカーら助っ人勢ら、入団を機にひげをそり落とした選手たちも数多かった。身だしなみにしっかり気を使う「紳士の球団」の振る舞いを既に身に付けている。

 かつて青ひげとともに「巨人の星」として輝いたのが長嶋茂雄だった。昨夏の甲子園を沸かせ、球団初の高校生外野手1位という待望のスター候補は、トレードマークがミスターと一致。「少しずつレベルを上げて、いつかジャイアンツのトップレベルの選手になりたい」と意気込む若武者にとって、ひげの濃さは験がいい共通点だ。

 7日は高松空港に集まったクラスメートらに見送られ出発した。「寂しくて少し涙が出た。それだけ応援してくれている人がいることを忘れずに、しっかりやっていきたい」。強い思いを胸に、伝統球団の中でその存在感を濃くしていく。(小野寺 大)

 ≪中畑清氏「浅野のセールスポイントとして生かして」≫青ひげは長嶋さんのいわゆるひとつのトレードマークだったからね。顔のひげだけじゃなくてさ。胸毛も腕の毛も、もじゃもじゃ。肌が白いから余計に目立つんだよね。

 それにしても、いきなりひげが話題になるルーキーなんていなかったんじゃないかな。ものまねタレントのプリティ長嶋もひげを強調してたけど、浅野も自分のセールスポイントとして生かしていけばいい。最近はキャラの濃い選手が少なくなっているからね。

 昨秋のドラフトで阪神と競合してさ。巨人軍史上初めて1位指名で獲得した高校生外野手。去年夏の甲子園、3本塁打のバッティングは楽しみだ。シェーバーのコマーシャルがつくような選手になってほしいな。(本紙評論家・巨人軍OB会長)

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