能見篤史氏「お前、多分来年いないわ」 厳しく“愛の苦言”を呈したオリックス投手とは

[ 2022年12月27日 21:57 ]

元阪神、オリックスの能見氏
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 今季限りで現役を引退した元阪神、オリックスの能見篤史氏(43)が、ABCラジオの特別番組「オリックス・バファローズ年末スペシャル!」に、山岡泰輔投手と出演。伸び盛りのオリックス投手陣に“愛の苦言”を呈した。

 番組で、オリックス投手陣の話題になった際、能見氏は「投手陣は元々良いので。阪神時代から見ているときから良かった」と振り返り、「阪神時代は“うわ、毎日投げてんな”とは思っていた。今回は山岡のために(元最優秀中継ぎ投手の)佐藤広報が来てますけど、交流戦でだいたい(1カード3試合のうち)2試合は絶対に投げてるんですよ。“また投げてるで”“また出てきたで”と。馬車馬のように働くな」と、佐藤達也投手など逸材は集まっていたと表現した。

 投手は「ちょっとしたきっかけでガラッと変わる」と語った能見氏は、「今年は宇田川選手がガ~ンと来た」と話を振られると、「まだまだです」とニヤリ。「来年、多分いないっす」と冗談めかして口にした。

 宇田川と言えば、シーズン途中に育成選手から支配下登録されると後半戦は勝利の方程式に定着。落差の大きいフォークを何種類か投げ分け、日本シリーズでも活躍した今や不可欠な投手だ。だが、能見氏は「来年は多分、ケガしてます。これ、宇田川にもずっと言っているんです」と語り、「出力自体がすごく出る。でも、上でそんなにやったこともないですし、まだまだこれからなんですが、宇田川自体がすごい天然なので、ちょっと釘刺しとかなあかんな」と、真面目な話として語った。

 1軍でシーズンを完走するのは大変なこと。投球術のバリエーションもさることながら、体のケアや様々な面に気をつけなければならない。主力になるためには「成績を続けて3年は出してほしい」という能見氏は「本人にも直接言っているんです。お前、多分来年いないわって」と口調は冗談ぽく語ったが、実に深い“愛”のこもった苦言でもあった。

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