能見篤史氏「休んで投げてみたらええやん」 先発登板前日に休めるか “愛弟子”オリ・山岡に最後の金言

[ 2022年12月27日 21:10 ]

引退会見を終え、山岡(上)と記念撮影する能見氏
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 今季限りで現役を引退した元阪神、オリックスの能見篤史氏(43)が、ABCラジオの特別番組「オリックス・バファローズ年末スペシャル!」に、山岡泰輔投手と出演。オリックス時代の“愛弟子”に最後のエールを送った。

 番組ではリスナーから「後輩選手に、これだけは言っておきたいことは」という質問が出た。能見氏は「みんな持っているものはすごいので、成績を続けて3年は出してほしい」とハッパを掛けつつ、新しいものを求めすぎず「元々しっかりあった土台を見失わないようにしてほしい」とも助言した。

 兼任コーチだった能見氏は、選手に対しては「全部言わない」という方針だったが、「山岡は聞きすぎなんです。心配性なので」と指摘した。山岡は「ちょっと気になると、直さなければと思ってしまう」と繊細さがネックになっている。だが、練習でキャッチボール相手を務めていた能見氏は「山岡の投げ方は真似できないんですよ。体の使い方で“今どうなってます?”と言われても、その投げ方、俺らできないから。どうなっているとか、よう分からんし」と振り返って苦笑いした。

 すると山岡は「僕はどちらかというと繊細なんですが、能見さんは気にならないんですよね。どんな状態でも“投げたらいいやん”」とアドバイスされたことを引き合いに出した。オリックスはチームとして試合のない月曜日を全休にしており、登板前日の先発投手も休み扱い。火曜日や水曜日に投げる投手は「休むことが怖い」(山岡)となり、結局、自主練習を行っていたという。それでも能見氏は「休んで投げてみたらええやん」と一度トライすることを重要視。「僕、先発でそれ言われたら、休んで投げてみます」と怖がらず、きっかけをつかめるかもしれないチャンスに挑戦することも説いていた。

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2022年12月27日のニュース