大商大サヨナラ神宮切符 殊勲打の明石 富山監督から背中を押されたひと言

[ 2022年11月1日 06:00 ]

第20回大阪市長杯争奪 関西地区大学野球選手権大会 第2代表決定トーナメント   大商大1―0関大 ( 2022年10月31日    南港中央 )

<大商大・関大>サヨナラ打を放ち胴上げされる大商大・明石楓大
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 明治神宮野球大会(18~23日)の出場権を懸けた関西地区大学野球選手権の第1代表決定戦が開催され、大商大(関西六大学)が関大(関西学生)をサヨナラで破り、5年ぶり3度目の優勝で3年ぶり6度目の出場を決めた。関大―天理大(阪神)の第2代表決定戦は、きょう1日が雨天予報のため2日に順延された。

 息詰まる投手戦に終止符を打ったのは1メートル63の小兵だった。8回の守備から出場していた大商大・明石楓大(1年)が9回2死二塁から中前へサヨナラ打。あっという間に歓喜の渦ができた。

 「興奮というか、まだ実感がない。センターから逆方向に打つ意識でした」

 今秋リーグ戦でMVPを獲得した関大の先発左腕・金丸夢斗(2年)が8回で降板。9回2死から敵失で得た千載一遇の好機を逃さなかった。

 近江では昨夏甲子園で「6番・右翼」として4強入り。今秋リーグ戦は1安打の低調でも、今大会は初戦から2戦連続で慣れ親しんだ「6番右翼」で計2安打と好調だった。富山陽一監督から「自信を持って打席に立て」と背中を押され、殊勲打につなげた。

 6月の全日本大学野球選手権は8強で敗退。9回に登板して3四死球を与えながら無失点で切り抜けた来秋ドラフト上位候補右腕の上田大河(3年)は「全日本では自分一人のせいで負けてしまった。やられた場所に戻ってやり返すことが、スポーツマンとしてやるべきこと」と悲願の日本一へ燃えた。(北野 将市)

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2022年11月1日のニュース