日本ハムに頼れる男が帰ってきた!中島 今季1軍初昇格即スタメンで攻守に躍動

[ 2022年4月24日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム3-9ソフトバンク ( 2022年4月23日    札幌D )

<日・ソ>2回、内野安打を放つ中島(撮影・高橋 茂夫)
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 日本ハムは敗戦の中で、頼れるベテランが帰ってきた。今季1軍初昇格した中島卓也内野手(31)が「9番・遊撃」で即先発出場。攻守で魅せた。

 2軍のデーゲーム生活で日焼けした顔から白い歯を見せた。2回2死一塁で迎えた今季初打席。思い切った初球打ちで二塁内野安打をもぎ取ると、ベンチの新庄監督が両手を挙げて祝福した。プロ14年目の“開幕”を告げる初安打に、一塁ベース上で照れくさそうに笑顔で応えた。

 「今年最初の1軍での試合だったので。結構、緊張しましたね」と振り返った中島は、守備でも6回、先頭のガルビスが三遊間へ放った痛烈なライナーをダイビングキャッチ。この回から登板した古川侑を救い、スタメン起用した指揮官の期待にも応えてみせた。

 春季キャンプは1軍スタートしたものの、調整遅れで中盤から2軍に合流。プロ3年目の11年から開幕1軍を守り続けてきたが、12年ぶりに開幕2軍となった。1軍に昇格していく若手に焦りを感じつつ「いつかチャンスが来ると思ってやっていた」。ようやく巡ってきた1軍切符に、燃えないはずがなかった。

 家族の存在も支えとなった。昨年11月に第1子となる長男が誕生したが、千葉・鎌ケ谷の2軍にいたため札幌在住の家族とは初めて離れた生活が続いた。それでも「(1軍に)上がってすぐ落ちては意味がない。2軍で力をつけた状態で(昇格)と思っていた」。はやる気持ちを抑え、持ち味の守備を見直して戻ってきた。

 「家族(の存在)はでかいですよ。早く帰りたいです(笑い)」。早く取材を終えるよう、冗談交じりに報道陣へプレッシャーをかけた中島。笑顔で自宅へ帰った姿に、自信と手応えをにじませた。(清藤 駿太)

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