西武・隅田 プロ最短3回1/3、4失点KO 4回ストライク先行で初球3連続痛打の「落とし穴」

[ 2022年4月24日 05:30 ]

パ・リーグ   西武3ー7楽天 ( 2022年4月23日    ベルーナD )

<西・楽>4回途中で降板する隅田(撮影・尾崎 有希)
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 【追球ズーム ここにFOCUS】「結果」には必ず「背景」がある。西武のドラフト1位・隅田がなぜ、全て初球を3連打されて4回に降板したのか。辻監督は「落とし穴」を指摘した。

 「(4回は)バッテリーとして入り方をもうちょっと考えていかないといけなかった」

 「結果」は、プロ最短の3回1/3、同ワーストの4失点降板。4回、先頭打者に安打を許し、無死一塁とされてからだ。続く鈴木大、辰己、村林に全て初球を安打された。計4連打。辰己の右前打が2点適時打となり、あっという間に同点。チームは球団記録の4試合連続完封勝利ならず、33イニングぶりに失点した。

 「背景」は1~3回にある。「珍しくコントロールが悪かった」と指揮官。制球力に定評のある左腕が3イニング全てで四球を出し、ストライクを取るのに苦しんだ。打者13人中、10人に初球ボール。初回だけで33球を要した。

 味方打線が2回に2点を先制。中盤からストライク先行でリズムを呼び込みたい思いを強くしていた。それが勝負を急ぐことにつながり、球が真ん中に集まって痛打される。指揮官は「ストライクを欲しいというところも(読まれたのが)ある。やはり(相手は)狙ってくる」と分析した。

 隅田はプロ初登板初勝利以降、3連敗。チームの連勝も3で止まり4位に後退した。「踏ん張りきれず申し訳ないです。ゾーンで勝負することができなかった」と悔やんだ序盤3イニング。それが辻監督の「あの(4)回だけストライクがパパパッと入っていった」と言う「魔の4回」につながった。(神田 佑)

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2022年4月24日のニュース