ヤクルト42歳・石川「ファン、裏方さん…皆さんのおかげ」史上3人目新人から21年連続勝利で178勝目

[ 2022年4月23日 20:31 ]

セ・リーグ   ヤクルト1ー0阪神 ( 2022年4月23日    神宮 )

<ヤ・神5>ヤクルト先発の石川(撮影・久冨木 修)       
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 ヤクルトが投打のベテランの活躍で連敗を2でストップ。今季3度目の零封勝利で、貯金を再び1とした。先発の石川雅規投手(42)は6回3安打無失点で、史上3人目で歴代2位タイとなる新人からの21年連続勝利を記録。うれしい通算178勝目を挙げた。試合後は偉大な数字に「ファン、裏方さん、スタッフ、球団、周りの皆さんのおかげでマウンドに立つことができました」と自身に関わるすべての人に対して感謝の思いを口にした。

 立役者は大ベテランだ。先発・石川雅規投手(42)は130キロ台の直球にカーブ、スライダー、シンカーなど多彩な変化球を駆使し、阪神打線を封じた。初回1死満塁としたが、ロハス・ジュニアを捕邪飛、小野寺を見逃し三振に仕留めてピンチを脱出。30球を使って要所を締めると、2、3回は3者凡退。4、5回は走者を出したものの、ともに併殺でしのぎ、結果的に3人で終えた。

 打線は0-0の4回無死、40歳の青木が右翼席に先制の今季1号ソロ。ベテランがベテランに貴重な援護点をもたらした。リードを背に、石川は円熟の投球術を存分に発揮し、6回3安打無失点。バッテリーを組んだのは4月16日DeNA戦(横浜)以来、今季4度目のスタメンとなった19歳の内山壮。親子ほど歳の離れた2人で丁寧に阪神打線を封じ、勝利投手の権利を得て、マウンドをリリーフ陣に託した。

 石川の試合前の時点での阪神戦成績は25勝40敗。最も黒星を付けられている相手で、防御率4・23もセ5球団の中ではワーストだった。それでも相性の悪い相手を完璧に封じ、2019年8月7日以来、3年ぶりとなる阪神戦勝利。新人年から21年連続の勝利となり1953年から73年の小山正明(大洋)に並んだ。

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