大野豊氏　勝敗の分岐点は６回１死満塁、大瀬良インハイでソト併殺斬り

セ・リーグ   広島6ー1DeNA （ 2022年4月22日    マツダ ）

大野豊氏
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　【大野豊　視点】大瀬良がこれぞエースという投球を見せてくれた。勝敗の分岐点は、初めて先頭打者を出塁させた6回。1死満塁で長打のあるソトを迎えたが、“ここしかない”というインハイに投げきり併殺を取った。直近の2試合はいずれも6回で降板。その反省を踏まえ、8回まで無失点と最高の結果につなげた。特に1番から始まった8回は2者連続三振と凡飛で3者凡退。圧巻と言えた。

　カーブをうまく使えていたし、要所ではストレートもしっかり投げ切れていた。9回は目前で完封を逃したが、大瀬良を責めることはできない。いずれも懸命のプレーとはいえ、左翼・西川は飛球を追い越し、右翼・大盛は追いつきながら捕球できなかった。中堅・上本もいったん後退してから前進。内容的にはスンナリ完封できていたと見ている。

　この日から、月曜を挟んでマツダで6試合。巻き返しを期す上で初戦を取れたのは大きい。きょう23日は前回登板で痛打された森下。大瀬良が良いお手本を示してくれたのだから、この流れをしっかり引き継いでほしい。