元オリックスの酒井勉氏が金沢学院大のコーチ就任 89年新人王「(大学生は)伸びしろが無限。楽しみ」

[ 2022年2月16日 12:26 ]

現役時代の酒井勉氏(背中は中嶋聡現オリックス監督)
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 オリックス投手コーチ、楽天2軍監督などを歴任した酒井勉氏(58)が北陸大学野球連盟に所属する金沢学院大のコーチに就任することが15日までに決まった。すでに学生野球資格を回復しており、早ければ3月から投手陣を指導する。

 同氏は東海大から日立製作所を経て、1988年ドラフト1位でオリックスに入団。89年に9勝7敗9セーブの成績を残し、新人王を獲得した。92年に自身初の2桁10勝を記録するも、翌年に難病の黄色靱帯(じんたい)骨化症が判明。懸命にリハビリに励んだが、以降の1軍登板はなく、96年に現役を引退した。

 現役引退後はスカウト、コーチとして主に若手の発掘、育成に貢献。スカウト時代には岸田護(現オリックス投手コーチ)、平野佳寿らの獲得に尽力した。コーチとしては仰木彬、星野仙一など名将のもとで選手を指導。16年に4年間所属した楽天からオリックスに復帰すると投手、育成、メンタルコーチなどを務め、山本由伸、宮城大弥などの成長に寄与した。

 昨年のオリックス退団後、指導者として複数のオファーを受けたが「一番、最初に声をかけていただいた」と決断。大学生の指導は初めてだが「伸びしろが無限にあるわけですし、楽しみです」と言う。指導理念は「見る、待つ、ほめる」。昨年のドラフトでは楽天5位の松井友飛、日本ハム6位の長谷川威展と2選手が指名されるなど、全国的な力を付けつつある同大学。数多くの経験を積み重ねてきたコーチが実力の底上げに貢献する。

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