静岡県高野連、聖隷クリストファーセンバツ落選に「非常に残念」 不透明な選考基準に抗議殺到

[ 2022年1月31日 20:09 ]

報道陣に対応する静岡県高野連の高橋会長(右)と渡辺理事長
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 静岡県高野連の高橋和秀会長と渡辺才也理事長が31日、前年東海大会準優勝の聖隷クリストファーが今春の選抜高校野球大会の代表不選出となったことについて見解を述べた。

 この日開催された県高野連の理事会後に報道陣に対応。高橋会長は「聖隷クリストファーの選手、指導者、学校関係者と全く同じ気持ちでたずさわってきた高野連の関係者として、あれだけ成績を残したにも関わらず認めてもらえなかったということは非常に残念という気持ちが強い」と胸中を明かした。

 28日の選考委員会では聖隷クリストファーが落選し東海大会4強の岐阜・大垣日大が選出。「(大垣日大の方が)個々の力量に勝る」などの理由で“逆転現象”が起きた。選考の不透明さを印象づける結果に県高野連には抗議の連絡が多く寄せられており現在の状況は日本高野連にも電話で伝えたという。

 高橋会長は「説明にあった“投手力”や“総合力”が何をもってというところが。データ化されたものとかより詳しい説明があれば納得が得られるのかもしれないが。聖隷クリストファーの選手や指導者にしてみたら、そこが選考の基準であるならばより細かな、納得得られる説明が聞きたいという気持ちは理解できる」とおもんばかった。

 渡辺理事長は「(役員として)公式ではなく個人的な意見」と前置きした上で「静岡としてモットーとしてきた野球が頭を使って、知恵を使って強い相手を倒す野球。それを見事に体現した聖隷さんが評価されなかった。“何を信じてやっていけばいいのか”を一個人として考えたときに、混乱している」と苦しい胸の内を吐露した。

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2022年1月31日のニュース