西武 平良も新型コロナ感染…異例の11人不在キャンプイン

[ 2022年1月31日 05:30 ]

西武のA班がキャンプする南郷スタジアム
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 西武は30日、平良海馬投手(22)が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表した。球団独自で濃厚接触の疑いがあると判断した3選手とともに、2月1日からの春季キャンプ(A班は宮崎・南郷、B班は高知・春野)には当面参加できない。チームでは山川、外崎ら主力を含めた計11選手が埼玉県所沢市の球団施設に残留予定。この日も計6球団で新たに判明するなど、キャンプイン直前にも感染拡大が続いている。

 もどかしい球春を迎える。12球団の監督、コーチ、選手の合計約1230人のうち、今月だけで104人の陽性が確認された。全体の1割近くにあたる。

 31日にキャンプ地入りする西武はA班(1軍=南郷)の6選手、B班(2軍=春野)の5選手が所沢の球団施設で残留調整する事態に。球団広報は「ご心配をおかけいたしますことを心からおわび申しあげます。引き続き、チームの感染予防、感染拡大防止に取り組んでまいります」とコメントした。

 平良は29日朝から喉に違和感があり、都内病院で行った抗原検査で感染が確認された。昨季、開幕から39試合連続無失点の日本記録を樹立した守護神は昨年10月23日に右足首を手術。辻監督は「絶対いなくては困る投手なので焦らせたくない」と語り、B班スタート予定だった。ただ、隔離期間もあるだけに、術後3カ月を見込んでいた実戦復帰のスケジュールに影響が出る見通しだ。

 A班の大曲、水上、B班の浜屋は平良と接触があったため球団独自の判断で「濃厚接触の疑い」とし、所沢残留となる。これまでに陽性が判明した山川、外崎、金子、川越、育成の長谷川ら計11選手が、残留調整後にコンディション面を考慮した上で各自キャンプに合流予定。A班は36選手の予定を変更し、30選手でスタートする。コロナ禍以前は若手が2人で相部屋だったチーム宿舎は全室1人に。食事会場は各席にパーティションを設置し、全員同方向を向いて着席して対策する。

 幸いなのは、ほぼ全員が無症状か軽症であること。ただ、キャンプは大人数による長期間の共同生活で、ウイルスの持ち込みを許せば集団感染のリスクは大きく、チーム活動が停止する恐れもある。12球団で感染対策を講じているが、不安は尽きない。

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