中日2位の鵜飼を育てた駒大・大倉孝一監督が見据える新シーズン「投手陣を整える」プロ注目の福山に期待

[ 2021年12月24日 17:53 ]

笑顔で練習を見守る大倉監督(撮影・柳内 遼平)
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 東都大学野球リーグの駒大が24日、世田谷区のグラウンドで年内最後の練習を行った。今秋のリーグ戦は惜しくも2位となった駒大の大倉孝一監督は「投手陣を整えて計算できる状態で戦っていきたい」と新シーズンを見据えた。

 プロ注目のエース右腕・福山優希投手(3年)は春12戦、秋10戦のリーグ戦で全試合登板を果たした大黒柱。春は3勝6敗(防御率2・89)と負け越したが、秋は5勝4敗(防御率2・90)と勝ち星を積み上げ、大倉監督は「秋は打者を見て投げることができた。勝つ確率が上がるピッチングになってきた」と成長を称えた。

 12月に松山で行われた大学侍候補合宿に招集された福山は、投手リーダーに指名されるも、全国トップレベルの打者を相手にした紅白戦では2回7安打2失点と連打を許した。帰京した福山は指揮官に「今年の正月も(実家)に帰りません」と全体練習終了後もトレーニング継続を志願した。

 今年のドラフトでは打線の主軸を務めた鵜飼航丞外野手(4年)が中日からドラフト2位で指名された。来秋のドラフト指名に向けてレベルアップを誓う福山に、大倉監督は「人間としてのひたむきさは以前から信頼している。(下級生の)模範になる」とした上で、「先を考えていった時に縦の変化球が必要になる。ここでの課題を解決することがNPBにつながる」と成長に期待した。

 21年は福山が投手陣の中心となったが、「他の投手をどう整えていくか、福山を大事な所で出せるように考えていきたい」と大倉監督。今秋のリーグ戦では7試合に登板し、1勝を上げた1年生右腕・エーアン・リン投手らの飛躍が期待される。(柳内 遼平)

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2021年12月24日のニュース