栗山監督 尊敬する三原さんの墓前に誓った世界一 侍ジャパン監督就任を報告

[ 2021年12月18日 05:30 ]

三原脩氏の墓参りを行った栗山監督(撮影・森沢 裕)
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 今季限りで日本ハムの監督を退任し侍ジャパン監督に就任した栗山英樹氏(60)が17日、都内で歴代2位の1687勝を誇る三原脩氏の墓参りをした。11年オフの日本ハム監督就任時から今年で11回目。尊敬する名将の墓前に在任10年間を報告するとともに23年WBCでの世界一も誓った。

 「三原さんには“最後の3年(5、5、5位)は何をやってたんだ”と怒られてる気がする。でも、それをこれから生かせ、と言われると思う」

 花を供え、静かに手を合わせた栗山氏は世界という新たな戦いの舞台に目を向けた。かつて「三原マジック」と呼ばれた同氏は短期決戦でも無類の強さを発揮。象徴的だったのは西鉄監督時代に3連敗から4連勝を決めた58年の巨人との日本シリーズだ。いかにして流れを変えたか。「何か手を打つべき時には、必ず準備をしていた。すべては“備え”だったと思う」と言う。

 短期決戦は一つのプレー、一球が分岐点となる。一発勝負の舞台ではなおさらだ。「想定外のことが急に起こって追い込まれ、焦る。その状況でも冷静に“いや、ここで流れを変える”と手を打つ。三原さんは“その準備と形をつくっておけ”と言ってくれたと思う」。栗山氏はかみしめるようにそう言った。

 この日は侍ジャパンでの背番号「89」も発表された。06年の第1回WBCで世界一に輝いた王監督(現ソフトバンク球団会長兼特別チームアドバイザー)もつけていた番号だ。「89(やきゅう)」に少しでも恩返しをしたいという思いも背負い、世界の頂点を狙う。

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