苦節6年…ソフトバンク谷川原がプロ初出場&初ヒットが本塁打!師匠の柳田も大喜び

[ 2021年6月20日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク5―5日本ハム ( 2021年6月19日    ペイペイD )

<ソ・日>5回、右越え本塁打を放った谷川原はナインの出迎えを受ける(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンクの6年目、谷川原が「7番・左翼」でプロ初出場し、プロ初安打が本塁打となった。0―0の5回。「打席で後悔したくなかったので思い切って振っていこう」と真ん中のスライダーを振り抜いた。

 均衡を破る先制ソロだ。右翼席に着弾した打球を確認すると、驚いた表情でダイヤモンドを駆け抜けた。器用さは東京五輪野球日本代表に選ばれた“ユーティリティー侍”こと栗原にも負けない。栗原と同じく捕手登録で、投手以外の全てをこなす超ユーティリティープレーヤーは「“絶対打ってやる”という気持ちで打ちました。プロ初ヒットがホームランと最高の形になって素直にうれしい」と振り返った。

 ベンチではナインに手荒い祝福を受け、もみくちゃにされた。自主トレで共に汗を流した柳田からは「やっとベールを脱いだな」と声を掛けられたという。「お世話になったので活躍する姿を見せたい」。不振が続く打線の起爆剤になる可能性を秘めた若鷹は、師匠に一層の恩返しを誓った。

 20日は父の日。ホームランボールを手にした谷川原は「両親に贈りたいと思います。父の日のプレゼントになるので良かった」と満面の笑みだった。

 ◇谷川原 健太(たにがわら・けんた)1997年(平9)4月16日、愛知県豊橋市生まれの24歳。向山小の時「向山ビクトリー」で野球を始め、中部中では「豊橋スカイラークスボーイズ」に所属。豊橋中央では高校通算41本塁打。遠投110メートル。2015年ドラフト会議で3位指名され入団。1メートル74、85キロ。右投げ左打ち。

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