エンゼルス・大谷 日米通算99号ソロ含む3安打1打点 米メディア「現実離れしている」

[ 2021年4月15日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス2ー3ロイヤルズ ( 2021年4月13日    カンザスシティー )

<ロイヤルズ・エンゼルス>5回、今季4号ソロを放つ大谷(AP)
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 快足だ、特大アーチだ、ショータイムだ!!エンゼルスの大谷翔平投手(26)が13日(日本時間14日)、敵地ロイヤルズ戦で日米通算99号ソロを含む3安打1打点。メジャー自身初となる2試合連続3安打をマークした。初回の三塁内野安打は今季両リーグ5位の一塁到達スピード。投げては先発で今季2位の球速、打っては同1位の打球速度を誇る大谷が、スーパーマンのようにグラウンドで躍動している。

 FOXスポーツのツイッターは驚きをもって伝えた。「この男は現実離れしている(This guy is unreal)」。2点を追う5回2死。大谷は、左腕ダフィーのスライダーをバックスクリーン右に運んだ。飛距離431フィート(約131メートル)。今季4号は日米通算100号に王手をかける「ビッグフライ」だ。

 初回には三塁内野安打、9回には右前打。渡米後初の2試合連続3安打とした。ジョー・マドン監督は「これ以上ないくらい自信にあふれている。本当に見ていて楽しい」と興奮気味。通算66勝のダフィーも「投げても打ってもエリートレベル。時代を代表する選手」と舌を巻いた。

 本塁打と同等かそれ以上の衝撃を残したのは、大谷の快足だ。二塁付近に守備位置をシフトしていた三塁手のほぼ正面へのゴロが内野安打に。叩き出した一塁到達タイムは今季メジャー全体5位の秒速29・5フィート(約8・99メートル)。19年9月に手術した左膝の状態も良く、メジャー平均の同27フィート(約8・23メートル)を大きく上回った。

 12日の二塁打では今季両リーグで最速の打球速度119マイル(約191・5キロ)、投げては4日に今季の先発投手で2番目の最速101・1マイル(約162・7キロ)を記録した。打って、投げて、走って。全てでトップレベルと常人離れしている。

 右手中指のマメをつぶした影響で登板から遠ざかる投手としては試合前に平地で捕手を座らせ18球。最短で19日(日本時間20日)以降の復帰を目指す。ここまで全11試合に出場し、打率・364、4本塁打で、12打点はチーム最多。対左腕の打率も昨季の・184から・333に上げ、マドン監督も「この調子が続かないと考える理由はない」と絶大な信頼を寄せる。

 ホームランボールを捕った敵軍の帽子をかぶった少年は跳びはねて喜び、中継局はエ軍が敗戦にもかかわらず「プレーヤー・オブ・ザ・ゲーム(この試合のMVP)」に選出。大谷が全米のヒーローになろうとしている。

 ≪ロイヤルズ本拠球場と好相性≫大谷はロイヤルズの本拠カウフマン・スタジアムで通算18打数9安打(打率.500)、1本塁打、7打点。ダイヤモンドバックスのチェース・フィールドでの2打数1安打と並び全球場で最高打率だ。一方、ヤンキースのヤンキースタジアムで9打数無安打、ジャイアンツのオラクル・パークで8打数無安打。両球場でも今季試合があり「鬼門」打破が期待される。

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