DeNAドラ1・入江 こだわりの「6足+足の横幅」 通常の右投手と違う踏み出し歩測

[ 2021年2月17日 05:30 ]

ブルペンで投球練習を終え歩幅を測る入江(右)を見る三浦監督(撮影・島崎忠彦)
Photo By スポニチ

 【キャンプ追球 ここにFOCUS】マウンドに上がった投手の儀式。踏み出しの歩幅を測るDeNAのドラフト1位右腕・入江(明大)に、三浦監督が声を掛けた。

 「おかしくないか?」

 右利きの指揮官は現役時代、まずプレートに右足のかかとをつけてから、交互に6足分を測った。最後は踏み出すのと同じ左足が着地点だった。ところが入江は同じ6足でも最後が右足。逆だった。指揮官が覚えた違和感の理由は、1歩目のこだわりにあった。

 「軸足から方向を決めて測るので、右足が着地点になる」

 入江の1歩目は、プレートに右足のかかとをつける方法ではなかった。まず、プレートと平行に右足を置く。その右足の内側側面に左足のかかとをつけるのが1足目。一般的な測り方で換算すると「6足+足の横幅」分の幅となり、最後の6足目が右足になるのだ。

 通常とは逆足で着地点に到達する、足元へのこだわり。「1年通して投げるにはちょっとしたことに気付くことが大事」という入江はその後、クイックで45球。こだわりの一歩を、未来の大きな前進につなげる。(君島 圭介)

続きを表示

2021年2月17日のニュース