慶大が練習納め V奪回へ、福井主将「日本一いいチームになって…」

[ 2020年12月13日 15:14 ]

後輩の捕手にキャッチング始動する慶大・福井主将(右)
Photo By スポニチ

 東京六大学野球の慶大は13日、横浜市港北区のグラウンドで練習納めを行った。新チームを率いる福井章吾主将(3年)は「勝負所でも冷静になれる捕手を目指す」と話すと、自主練習期間となるナインに「チームが勝つため、自分自身の課題に取り組んで欲しい」と訴えた。

 今秋は2季ぶりのリーグVまであと1死としながら、早慶2回戦で早大・蛭間拓哉外野手(2年)に逆転2ランを被弾。福井はリードを含め、当日中にビデオを見直し、頭を整理したという。「堀井監督、竹内助監督と“来年はこうしながら”と話はしました。4年生には本当に申し訳ありませんが、負けから学べることは多い」。

 大阪桐蔭3年時は主将としてセンバツ制覇も夏の甲子園は3回戦敗退。「日本一の“いいチーム”になれたと思う。来年も日本一いいチームになって、勝てれば…」と語気を強めた。

 副将として福井をアシストする正木智也外野手(3年)も思いは同じだ。4番として来春は「打点10以上、年間8本塁打以上、打率4割」を目標に掲げ、オフ期間に2万スイングをノルマと課した。「あこがれは坂本勇人さん(巨人)。内角をさばける右打者になりたい」と目を輝かせた。

 激動の就任初年度を終えた堀井哲也監督(58)は「悔しい気持ちは当然ありますが、それをバネにしつつ、日々の練習で心技体を磨いていきます」と選手に優しい視線を送った。チームは来年2月初旬に再始動。同月下旬に予定している鹿児島キャンプを経て、V奪回に挑む。
 

続きを表示

2020年12月13日のニュース