阪神・矢野監督「チャレンジ」連呼!秋季練習、投手も野手も守備から出直し

[ 2020年11月16日 05:30 ]

<阪神秋季練習>守備力向上を誓った矢野監督(撮影・北條 貴史)
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 阪神の秋季練習が15日、甲子園球場で始まった。2年連続で両リーグ最多となる85失策を記録した守備力向上が大きなテーマとなる中、矢野燿大監督(51)は「チャレンジ」という言葉を連呼。ミスを恐れない積極性を一層、選手に植え付け、積年の課題解消と来季のV奪回への第一歩にすることを期した。

 11日の今季最終戦後のあいさつでも口にした「挑戦」、「チャレンジ」という言葉を何度も繰り返した。15日に始まった秋季練習。契約最終年となる来季に向けての矢野監督のテーマは明確だった。

 「シーズン最後にも言わせてもらいましたけど、挑戦するとか、一歩前に出るとか。チームの課題としてエラーというのが出ています。練習で積極的な、いいミスをすることが成長につながると思っている。エラーしないことが一番になってしまうと、無難で成長がないと思う。エラーしないのが一番じゃなくて、積極的にチャレンジしていくというのを一番でやっていこうと伝えました」

 練習前に外野の芝生の上で選手たちに思いを伝えた。守備力が課題なのは数字に表れている。その現状を各自がどう捉えるか。どう乗り越えるか。例えば、飛び込めばノーバウンドで捕れるかもしれない飛球を、待ってワンバウンドで捕れば失策にはならない。ただ、そんなミスを恐れたような無難なプレーは求めていない。練習の質や量はもちろん、取り組む姿勢の面も、もう一度、見つめ直して課題に立ち向かう。

 練習には大山、近本、梅野ら主力も参加。初日は午後からだったため、打撃練習はせず約1時間のノックで守備を鍛えた。

 「今年、自分の中で大満足だったなという選手はいないと思う。もっともっと伸びる選手、可能性がある選手なので。来年の春はすぐ実戦になると思うので、この秋は投手も、打者も、守備も、いろんなことにチャレンジできる。チャレンジしていく時間になる」

 宿敵・巨人からのV奪回を期す21年。監督就任3年目の挑戦が始まった。(山添 晴治)

 ○…阪神のチーム失策数は、3年連続でリーグ最多。今季の位置別では捕手と三塁手以外がワーストで、遊撃手は昨季の31個から17個へと大幅に減らしたものの、他球団と比べるとまだまだ多い。投手は17年から15→15→15→17と4年連続15失策以上で推移しており、数年来の課題だ。

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