西武・高橋光 光速フォークで“おばけ”千賀に勝った!今季3度目の5回まで無安打

[ 2020年10月7日 05:30 ]

パ・リーグ   西武3-1ソフトバンク ( 2020年10月6日    メットライフD )

<西・ソ15>7回途中、2安打無失点で降板し悔しそうな表情の高橋光(撮影・尾崎 有希)
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 お株を奪った。「おばけフォーク」。ソフトバンク・千賀の宝刀だ。130キロ台後半で驚異的な落差を誇り、打者の視界から消えるといわれる。西武・高橋光のフォークは140キロ台と速い。落差は少なくても、打たせて取ることができる。

 「(フォークは)めちゃくちゃいいとは感じていないが、いいゾーンでゴロを打たせられた」。象徴的だったのが序盤だ。3者凡退に抑えた初回の決め球は全てフォーク。3番の柳田には144キロで空振り三振を奪った。2回は先頭のグラシアルを四球で歩かせたが、続く栗原を143キロで二ゴロ併殺に仕留めた。「光速フォーク」がさえわたった。

 102球中、30球を投じ、千賀の28球を上回った。空振りを奪う相手エースとは対照的にストライクゾーンで打ち気を誘う。19個のアウトのうち、9個(1併殺含む)。三振は1つで、6個をゴロアウトで奪った。

 5回まで無安打は今季3度目だった。9月1日のロッテ戦で7回1死、同8日のオリックス戦でも9回先頭に打たれるまで無安打投球。この日も無安打を続け、6回2死で釜元に右前へ初安打を許した。「全く頭になかった」と苦笑いで振り返り、6回1/3を無失点で6勝目を挙げた。

 千賀とは通算3度目の対戦で、昨年8月17日に勝利投手となっていたが、8回途中8安打6失点。強力打線の援護に助けられた。この日は同じ被安打2ながら、7四球を与えた相手の内容を上回る勝利に「打線が凄いので、しっかりとゼロで抑えようと思った」とお立ち台で笑顔が映えた。

 自身の連敗を2で止め、昨年5月からソフトバンク戦6連勝。「首位のチームにこのような投球ができたことは良かった。残り試合、“全部勝つ”という強い気持ちを持って投げたい」と誓った。(花里 雄太)

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