巨人・田中貴也捕手、金銭トレードで楽天へ 原政権今季4件目トレード「大チャンス」

[ 2020年9月30日 05:30 ]

巨人の田中貴
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 巨人から田中貴也捕手(28)が楽天に金銭トレードで移籍することが29日、両球団から発表された。コロナ禍で開幕が遅れた今季は、外国人やトレードなどの補強期限も7月30日から9月30日に延長。まさに駆け込みで合意に達した。

 巨人にとっては今季4件目のトレードで楽天とは3件目。背景には昨年にスタートした第3次政権から原監督が「全権監督」として編成面も担っていることがある。現場とフロントの意思疎通もスムーズ。時間との勝負のトレードも2年目の今季はさらに加速した。

 球団も田中貴を望まれたのは最適なタイミングだった。捕手は大城、炭谷、小林と盤石で育成出身の6年目捕手に出場機会はなかった。17日にウレーニャを育成から支配下登録したことで70人枠の上限に到達。今オフは13、14人を戦力外か育成契約とする方向で選定を進めていたからだ。

 原監督は「望まれていくわけだから貴也も大チャンス。努力家だから」と話した。シーズン途中のトレード4件は17年の日本ハム以来。育成&積極的な血の入れ替えで常勝軍の基礎づくりを進める。(神田 佑)

 ◆田中 貴也(たなか・たかや)1992年(平4)8月27日生まれ、京都府出身の28歳。沖縄・八重山商工から山梨学院大に進み、4年時に主将で同大初の全日本大学選手権出場。14年育成ドラフト3位で巨人入団。17年7月に支配下選手登録。1軍出場は2年間で2試合のみ(打席なし)。昨季は2軍で自己最多75試合出場。1メートル78、85キロ。右投げ左打ち。

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2020年9月30日のニュース