「ペッパーランチ」でパワーアップ? 明石商・来田が特大弾で高校通算34号

[ 2020年8月3日 05:30 ]

兵庫大会3回戦   明石商7-0加古川東 ( 2020年8月2日    高砂 )

<高校野球兵庫大会 加古川東・明石商>6回無死一、二塁、明石商・来田は右越えに3点本塁打を放つ (撮影・奥 調)
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 都道府県高野連が開催する独自代替大会は1日、大阪、兵庫など32大会151試合が行われた。兵庫では今秋ドラフト候補の明石商・来田涼斗外野手(3年)が大会初本塁打を含む2安打5打点でコールド勝利に貢献した。

 打った瞬間に確信し「ウオーっ」とほえた。打球はあっという間にフェンスを越えて右翼席の植え込みへ。「1番中堅」で出場した明石商・来田が4―0の6回無死一、二塁で7回コールド圏内へ持ち込む推定飛距離110メートルの特大3ラン。プロ7球団、12人スカウトの前で、公式戦では昨夏甲子園準決勝の履正社戦以来となる通算34号で快勝へ導いた。

 「後ろにつないでいく気持ちしかなかった。コンパクトにいこうと思った結果が、ああいう形になって良かったです」

 初回は一ゴロに倒れ「前に突っ込んでいたところがあった」と修正し、2回2死満塁では先制の2点右前打。好感触が残るまま豪快弾へつなげた。4打数2安打5打点と勝負強さを発揮。阪神の熊野輝光スカウトからも「下半身でスイングできるようになってきた。目立つところで打つのは持って生まれたもの」と高く評価された。

 新型コロナウイルス感染拡大による部活動停止期間中は、85キロの体重維持に努めた。両親が仕事で自宅を空ける時にはステーキ専門チェーン「ペッパーランチ」の味付けを自炊で完全再現。豚バラ肉に料理酒、焼き肉のたれ、バター、卵をあえて焼いたものを食し、自主練習のエネルギーにして、家族にも振る舞った。前日の夕食は友人と大好物のカツカレーでフル充電。蓄えたパワーを存分に解き放った。

 兵庫大会は8強で打ち切られ、今夏最大の目標は16日の桐生第一との甲子園交流試合。「3年間の集大成として、日頃やってきたことを出せるように」。聖地でも思いっきり叫ぶつもりだ。(北野 将市)

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2020年8月3日のニュース