中日継投策裏目…福谷6回10K無失点も先発初勝利お預け 「最後までいきたかった」と悔しさ吐露

[ 2020年7月28日 20:06 ]

セ・リーグ   中日―広島 ( 2020年7月28日    マツダ )

<広・中>6回を無失点と好投した福谷 (撮影・奥 調)
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 中日の福谷は6回4安打無失点10奪三振と好投も、またも継投策が裏目に出て、先発としてのプロ初勝利はお預けとなった。

 立ち上がり、先頭の西川に右前打を打たれても動じない。続く安部の犠打で二進されたが、ピレラを遊ゴロに仕留めると鈴木誠は151キロの内角直球で見逃し三振。

 3回は先頭・田中から4回2死のピレラまで5者連続三振とストライク先行のピッチングで広島打線を翻弄した。

 1―0の7回1死一、二塁の好機で打席が回って来たところで代打が送られ降板。6回81球ながらマウンドを降り「先発をやって初めて完封が少しだけ見えたので、最後までいきたかった。いけなくて悔しいです」とコメントした。

 勝利投手の権利を持っていたが、その裏からマウンドに上がった2番手・佐藤が無死一、二塁から松山に右前打を浴び、同点に。福谷の白星は幻となってしまった。

 12年ドラフト1位で入団した福谷は15年に守護神を務め19セーブをマークするなど、プロ入りから救援投手として200試合以上に登板してきたが、昨季から先発に転向。

 昨年5月6日の広島戦では白星こそつかめなかったものの6回1失点と結果を残し、先発投手として新たな活路を見出した。

 だが、直後に腰を痛め昨季の1軍登板はこの1試合のみ。今季も春季キャンプから2軍調整が続いていたが、ファームで安定した成績を残しついに1軍切符を勝ち取った。

 プロ通算220試合目で先発としての初白星は逃したが新たな「福谷像」を印象付けた。

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2020年7月28日のニュース