ソフトB・栗原“止まらん”特大弾 実戦8試合で3発目、練習試合の打率5割も「手応えまだまだ足りない」

[ 2020年6月5日 05:30 ]

練習試合   オリックス3-3ソフトバンク ( 2020年6月4日    京セラドーム )

6回1死、栗原は右越えソロ(撮影・井垣 忠夫)
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 ソフトバンクは4日、京セラドームでオリックスと練習試合を行い、栗原陵矢捕手(23)が6回、右翼席上段へ特大のソロホームランを叩き込んだ。外野、一塁もこなすマルチプレーヤーが、連日のマルチ安打もマーク。練習試合再開後の3試合で打率5割と、初の開幕スタメンを猛アピール中だ。試合は3―3で引き分けた。

 プロで何年もレギュラーを張っている打者のような、技ありの一発だった。2―2の6回1死。栗原がK―鈴木の内角129キロのスライダーを捉え、京セラドームの右翼5階席までかっ飛ばした。

 「前の打席で近めの曲がり球でやられていたので意識はあった。ファウルにしないで打てたのは良かった。内からバットを出すことが少しずつできているのかな」

 6年目を迎える若武者の猛打が止まらない。先月の紅白戦では5試合で2本塁打と長打力を発揮。本職の捕手以外にも一塁や外野の練習もこなし、バットで首脳陣に猛アピールを続けている。2日から再開した練習試合では3試合で10打数5安打、打率・500の大暴れだ。

 2日のオリックス戦では「9番・一塁」で先発も3打数無安打に終わった。翌日の試合前練習中、工藤監督からは「らしくやれよ」と声を掛けられた。「投手も球場も違うし感覚をつかみきれていない中、“早く慣れろ”と言ってもらって楽になれた」と感謝した。

 この日は「6番・捕手」でのスタメン。「(初回は)緊張したし、バタバタしていた。バンディ(バンデンハーク)から3、4回はいいリズムになってきて投げやすかったと言われてうれしかった」と振り返った。リード面にも気を配りながら打席に入る難しさはあるが、2安打の結果を残し「守備は守備、打撃は打撃と割り切っている」と胸を張った。

 正捕手・甲斐の壁は高く、本職でのレギュラー獲りは遠いが、外野での開幕スタメンは現実味を帯びてきた。工藤監督は「いい結果を残し続けている以上、使うことを考えていきたい」と示唆した。

 開幕前の練習試合12試合で打率3割クリアを目標に掲げている栗原は「手応えはまだまだ足りない。アピールしていかないといけない」と浮かれることはなかった。

 ▼ソフトバンク・周東(「9番・三塁」で先発出場し2安打1盗塁)出場したところで走攻守でアピールできるようにしたいです。

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2020年6月5日のニュース