【球界にメッセージ】森繁和氏　実戦でケガしないよう万全の準備を

森繁和氏
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　先行きが見通せない厳しい状況だが、選手には「いざ実戦」となった時に備えて、とにかく体づくりに専念してほしい。難しいのは体のケアだ。

　現在、各球団は時間差を設けたり、人数を絞ったりして自主練習を行っている。ただ、球団によっては練習後にトレーナーによるマッサージが受けられない環境だと聞いた。濃厚接触の可能性があるからだ。となると、メンテナンスは選手自身が行わなければならない。新型コロナウイルスの感染拡大という初めてのケース。選手にとっては困難なことばかりだろう。

　仮に開幕日を決めるとしても、準備期間に最低1カ月は欲しい。そこで練習試合などで実戦に慣れていく。ただ、ルーキーや若手はもちろん、経験豊富なベテランであっても怖いのはケガだ。現在の時間を有効に使って実戦に入っても慌てないような体をつくり、走攻守で準備を整えなければいけない。開幕が延期され、今季は短いシーズンになる。大きな故障は一年を棒に振ることにつながりかねない。それだけは避けてほしいと願う。（スポニチ本紙評論家）