阪神「練習再開」へ第一歩 コロナ濃厚接触者全員クリア

[ 2020年4月12日 05:30 ]

鳴尾浜球場の虎風荘
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 阪神の谷本修球団本部長(55)が11日、新型コロナウイルスに感染した藤浪、伊藤隼、長坂の3選手との濃厚接触者として保健所に指定されていた選手、スタッフ全員が、10日時点で指定から外れたことを明言した。

 「もう全部、クリアになりました。実は昨日(10日)の段階で。だから、保健所との連絡も昨日時点で全て終わりました」

 この日の電話取材で明かした。長坂が寮生だったこともあり、寮内で食事をともにした小幡が2日にPCR検査を受ける(結果は陰性)など多数の接触者がいた。球団では保健所が指定した濃厚接触者だけでなく、他の寮生らも寮内の自室に隔離し、希望すれば実家や近郊のホテルに移すなど慎重に対処してきた。楽観はできず、当面はそれらの処置を継続させるが、一歩、進展があった。

 活動停止中の選手の練習面でも、わずかに明かりが見えた。現状は基本的に単身でできる運動だけを認め、キャッチボールも禁止しているが「地域アドバイザーと相談しました。練習再開する上で、キャッチボールは必須になるので『許可していいですか?』と質問したら『ソーシャルディスタンスは取れているし、ちゃんと手指消毒した後にしたらいいですよ』とお墨付きをもらえた」と谷本本部長。あくまでも練習再開後ながら、解禁できる見通しとなった。

 野球の基本中の基本といえる練習さえも、ままならない現状は厳しい。それでも、少しずつでも前に進んでいくしかないのが今のタイガースだ。(山添 晴治)

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2020年4月12日のニュース