阪神ドラ1・西純矢 藤浪さんにぶったまげた…プロの投球に衝撃「自分もこのレベルに近づけるように」

[ 2019年11月10日 05:30 ]

秋季キャンプを見学に訪れたドラフト1位・西純矢(左)は、緊張した面持ちで矢野監督と握手する(撮影・椎名 航)
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 阪神からドラフト1位指名された西純矢投手(18=創志学園)が同2位の井上広大内野手(18=履正社)とともに高知県安芸市で行われている秋季キャンプを見学に訪れた。ブルペンでは藤浪の力強い投球に驚愕(きょうがく)し、プロとのレベルの違いを実感していた。

 これがプロの真っすぐなのか…。ブルペンで藤浪の投げるスピード、キレ、すべてに西純はぶったまげてしまった。「威力があって、めちゃくちゃ速いなと思いました。指にかかった時の真っすぐは他の投手も投げられていましたけど、一番すごかったです」

 臨時コーチの山本昌氏にあいさつをすると、「藤浪のエグい球を見てみたら」と言われて捕手の後ろへ。藤浪の立ち投げを1球見ただけで、あまりの迫力に「お~!」と驚きの声が出て、横にいた井上と目が合った。

 「すごく勉強になりました」。普段から動画サイトでソフトバンク・千賀やカブス・ダルビッシュなど、速球派投手の映像を見ているが、生で見るプロの球は違う。自身も最速154キロの直球を武器にしているだけに「もっと強くリリースの時に離すことができたらああいうボールに近づけると思う」と目指す指針ができた。

 この日は8時35分に球場に到着すると早出特守を見学。その後矢野監督と対面すると、記念撮影で「笑えよ~」とツッコまれる一幕もあるなど、和やかな雰囲気で見学がスタートした。

 午前中はシートノックを見た後、場所をブルペンに移して約1時間に渡り投球練習を見学した。午後からはメイングラウンドに移動して野手の特打を三塁ベンチから見入っていた。

 「プロは自主性が大事で、一人一人の意識の高さの違いを感じた。自分もこのレベルに近づけるようにこの時期を大切にしてやっていきたい」

 練習を間近で見たことで、このままでは「敵わない」と感じた。10日も見学予定だが、「月曜日から練習していかなかいといけないと思いました」と話し、レベルの高さに危機感をのぞかせた。新人にとって、本当に有意義な時間となった。(長谷川 凡記)

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2019年11月10日のニュース