両投げの立大・赤塚が神宮デビュー 「すごく葛藤も…」オール右で1回零封

[ 2019年10月14日 18:16 ]

東京六大学秋季リーグ戦第5週1回戦   立大6―1東大 ( 2019年10月14日    神宮 )

<東大・立大>立大2番手の赤塚(撮影・島崎忠彦)
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 立大・赤塚瑞樹投手(4年、麗澤瑞浪)が上々の神宮デビューを飾った。7回1失点に封じたエース田中誠也(4年、大阪桐蔭)の後を受け8回1イニングを無安打1奪三振の無失点投球。岐阜・城西小2年から続けてきた「左右両投げ」こそ披露しなかったが、直球と変化球で的を絞らせなかった。「うれしい。まず神宮で投げたかったので」と振り返った。

 本当は左打者には左投げから、右打者には右からと、10年以上練習してきたポリシーを貫きたかった。ただ右はMAX144キロながら左は同137キロ。チーム方針は「右投手として戦力とみなす」だった。「凄く葛(かっ)藤はありました。でもチームスポーツなので自分の思いは関係ない、と落とし込みました」。それでもブルペンでは左右両投げ用グラブで左右から直球、変化球を投じマウンドへ上がった。「右投げだけで肩をつくると変な感じ」。左右のバランスを整えるためのルーティーンだった。

 立大卒業後は指導者を目指し、米国留学を予定している。「両投げのこだわりは今も強く持ってます。両投げだけじゃなく、自分が新しいことに挑戦することへのきっかけになれればいい。誰もやったことのないことをすると反対されますけど…」。好きな選手はエンゼルス大谷翔平で目標は「信念を貫く」。赤塚の挑戦は始まったばかりだ。

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