ソフトB・工藤監督、亡き戦友に届けた勝利「藤井が見ていてくれた」

[ 2019年10月14日 05:30 ]

パ・CSファイナルステージ第4戦   ソフトバンク9―3西武 ( 2019年10月13日    メットライフD )

選手たちに拍手をおくる工藤監督(左)と王会長(撮影・尾崎 有希)
Photo By スポニチ

 最後まで、タクトがさえ渡った。3年連続の日本シリーズ進出。工藤監督は「試合に出ている選手だけではなくベンチにいる選手も同じ気持ちでやってくれた」と話した。全4試合で2桁安打。計32得点と西武のお株を奪う猛打だった。

 初戦は松田宣、2戦目は中村晃。5番に起用した打者が決勝打を放った。初戦では「大きな決断だったが僕自身、悔いが残らないように」と、内川に代打・長谷川勇を送り、同点劇を呼んだ。この日も7回に内川がバントで送り、代打・長谷川勇が適時打を放った。

 19年前の10月13日、ダイエー時代にチームメートだった藤井将雄さんが肺がんのため31歳で死去。特別な日にCSパ・リーグ史上初めてリーグ優勝チームに4連勝を飾った工藤監督は「藤井が見ていてくれた。あいつのためにも勝てたのは大きかった」と、しみじみと言った。(川島 毅洋)

続きを表示

2019年10月14日のニュース