大谷 左膝手術 中高生によく見られる症状 米の硬いマウンドが影響か

[ 2019年9月14日 09:00 ]

11日の試合後、取材に応じた大谷。同日朝には左膝の手術を決断していた
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 エンゼルスは12日(日本時間13日)、大谷翔平投手(25)が13日(同14日)にロサンゼルス市内の病院で左膝の分裂膝蓋(しつがい)骨の手術を受けると発表した。全治8~12週間の見通しで今季中はプレーせず、昨年10月に受けた右肘じん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)のリハビリは中断する。早期決断により、来季の投打二刀流復活へ万全を期す。

 ▼横浜南共済病院整形外科スポーツ整形外科山崎哲也部長 分裂膝蓋骨で痛みを伴う場合は、運動時のストレスにより外側(がいそく)支帯に分裂した骨片が引っ張られて痛みが出ます。手術法はその分裂した骨片を除去するか、癒合して着けるかに分かれます。癒合させる場合も、スクリューなどで固定するか、痛みの原因である外側支帯を切ることで自然に着くことを待つケースと2つある。お皿の形が変わるリスクを避けるため、個人的には後者を勧めます。

 成長期終盤の中高生によく見られる症状で、25歳でというのはあまり聞いたことがありません。日本ハム時代から分裂していたわけで、なぜ今年痛みが出てきたのかが問題でしょう。左足は投球時のステップ足で、下半身の使い方が変わってきたのかなと想像できる。日本より硬いメジャーのマウンドが影響したのかもしれません。

 症状自体は重篤ではなく、来季の完全復帰は可能だと思います。ただ分裂膝蓋骨だけではなく、膝蓋軟骨や膝蓋大腿関節の軟骨損傷も重なっているようだと、話は違ってきます。

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2019年9月14日のニュース