ソフトBの米ドラ1右腕獲り 日米間ルールづくりの契機に

[ 2019年5月22日 08:00 ]

ソフトバンク 米ドラフト1巡目右腕獲得

18年のMLBドラフト、全体の8番目でブレーブスに指名されたカーター・スチュワート
Photo By ゲッティ=共同

 【記者の目】アマチュア選手獲得に関しての国際的な取り決めはない。大リーグはドラフト指名権のない世界のアマチュア選手獲得について、自由競争との考えだ。

 これまで日本はドラフト候補の選手が直接メジャー球団と契約するたびに「流出の危機」と騒いできた。だが、メジャー球団が見込んだ才能を日本球団が獲得するのは逆転の発想。あるメジャーのスカウトは「ドラフト指名されても入団しない、もしくはドラフト指名漏れでも、日本に通用する選手は何人もいる」と話す。外国人獲得戦略の一つの選択肢となり得るだろう。

 ただ、これが日米間の才能の獲得合戦に発展してほしくはない。自国の若き才能は財産であり、プロリーグの発展には不可欠である。「FA制度」「ポスティングシステム」が確立され、日米の距離と移籍の自由度は高まっている。これまで、日本が一方的にMLB(大リーグ機構)に求めていたアマチュア選手獲得のルールづくり。MLBもテーブルに着く契機としてほしい。(野球担当デスク・倉橋 憲史)

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2019年5月22日のニュース