佛教大2季連続54度目V 中山怜1失点完投 勝因は“動じない心”

[ 2019年5月13日 14:03 ]

京滋大学野球春季リーグ戦 第5節3回戦   佛教大5―1京都先端科学大 ( 2019年5月13日    皇子山 )

2季連続の優勝を決め、完投勝利の中山怜を中心に歓喜の輪を作る佛教大ナイン
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 歓喜の輪の中心には大黒柱がいた。2季連続54回目の優勝。勝った方が優勝という大一番で3安打1失点完投勝利を挙げた最速148キロ右腕の中山怜央投手(4年=奈良大付)は「一戦目を自分で負けて、昨日みんながつないでくれた。絶対に最後まで投げ切るという気持ちでした」と満面の笑顔だった。

 立ち上がりから安定感抜群だった。初回1死一塁、3番打者を一ゴロ併殺に仕留めてリズムをつかむと、その裏に味方が3得点。3―0の4回に自らのけん制悪送球を発端に1点を失ったが、5回以降は全ての回を三者凡退で終えた。「ストライク先行で自分の投球ができた。無駄な走者を出さないように心がけた」。テンポよく相手打線を封じ、無四球で9回を投げ抜いた。

 奈良・五條、桜井などで監督を歴任し、2016年春から指揮を執る田原完行監督(59)は今春優勝の要因を「力もないし、技術力もない。彼らの人間的な成長が全て」と分析する。就任以来、結果に一喜一憂することなく「動じない心」を養うことに尽力してきた。「まだまだ発展途上。気に入らないところもあります」と笑うが、指導は一定の実を結んだ。

 全日本大学野球選手権には5年ぶり20回目の出場で、過去最高成績は8強。中山怜は「責任があるし、自分がしっかりしないといけない」と自覚を口にする。動じない心で頂点を目指して歩んでいく。

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2019年5月13日のニュース