阪神 秋山“崖っぷち”からつかんだ2勝目「次は長いイニングを投げられるように」

[ 2019年5月8日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神3―1ヤクルト ( 2019年5月7日    神宮 )

秋山は6回途中まで投げて1失点(撮影・篠原岳夫)
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 崖っぷちの状況から見事に白星をつかみ取った。阪神・秋山が序盤に迎えた窮地をしのぎ、5回1/3を5安打1失点の粘投につなげた。

 「何とか1点でいけたので、6回途中まで粘れたと思う」

 2回、先制点を献上しなおも無死満塁と試合の行方を左右する局面を迎えた。原を空振り三振に仕留め、荒木には4球目にカーブを投じ、遊ゴロ併殺。最少失点で切り抜けると、リズムを取り戻し6回途中まで危なげなくアウトを積み重ね、矢野監督も「序盤は苦しい展開になったけど、あそこから粘れた」と踏ん張りを評価した。

 昨年10月に右膝のクリーニング術を受け、地道なリハビリが始まった。春季キャンプも2軍スタートで、焦る気持ちを募らせながらも、真冬の1月に復帰への“道筋”はしっかりと定めていた。「もちろん、開幕ローテーションに間に合えばと思ってますけど、万全になるのは5月ぐらいに入ってからだと思う。そこからしっかりとローテーションを守っていきたい。そのために手術もしたので」

 昇格前最後の登板だった4月21日の巨人との2軍交流戦では7回1失点も「ボールは最悪です」と振り返るほどの状態だったが、見据えてきた5月に入って上昇。空振りを取る直球も増え、「立ち上がりから良い球がいっていた。自信を持ってやっていきたい」とうなずいた。

 「中継ぎ陣に感謝です。次は長いイニングを投げられるように」。来週は5試合で、8日に出場選手登録を抹消される。先発陣の1人に帰ってきたことがゴールではない。10年目右腕がやるべきことは、もっと高い所にある。(遠藤 礼)

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