広島・西川、延長10回V撃!GW4連勝締め 4連覇へ再進撃

[ 2019年5月7日 05:30 ]

セ・リーグ   広島7―2中日 ( 2019年5月6日    ナゴヤD )

10回1死満塁、西川は走者一掃の3点適時三塁打を放ち、三塁に滑り込む(撮影・椎名 航)
Photo By スポニチ

 広島・西川龍馬内野手(24)は6日の中日戦で、同点の延長10回1死満塁から決勝打となる走者一掃の適時三塁打を放った。4連投中で休養日だったフランスア、中崎を欠く中、救援陣が無失点に抑え、3試合連続となった延長戦を制した。

 同点の延長10回1死一、三塁で、4番・鈴木に申告敬遠が告げられた。一塁が埋まっている状況での屈辱の敬遠策を見届けて、西川は打席へと向かった。

 「(鈴木)誠也が決めると思っていた。まさか敬遠されるとは……」

 直後の初球だった。5番手・谷元が投じた外角高めのフォークを振り抜くと、打球は左中間を抜ける走者一掃の適時三塁打となり、三塁ベース上で両手を握って喜んだ。

 「火がついたではないですけど、ここで決めるしかないと思って打席に立った。最低でも外野に飛ばせば、何とかなると思った。最近あまりきれいな安打を打てていなかったし、チャンスで打てていませんでしたけどね」

 どんなときでも「緊張しません」と言い切る西川の感情が珍しく揺れ動いた打席。それでも、1年目から行っているルーティンで気持ちを整えた。打席に入る直前に2、3度上から叩きつけるような素振りを行う。「自分への意識付けです。右肩が上がらないように上からバットを出す。練習でもやっている動きですけど、改めて打席の前に意識したい」。そして、最後に普段のスイングを1回行えば準備完了。この日の決勝打も、体に染みついたスイング軌道で高めの変化球を叩きつけた。

 これで、チームは引き分けを挟んでの4連勝となり、勝率は5割に復帰した。緒方監督は「今日も厳しい戦いになったね」と胸をなで下ろした激戦。4日巨人戦から3試合連続での延長戦全てに負けがついていないところに、「逆転のコイ」の本領が透けて見える。

 殊勲の西川は、敵地のヒーローインタビューで誓った。「目の前の一戦一戦をしっかり全力で戦っていきます」。劇的な勝利でつかんだ勝率5割を、再進撃へのターニングポイントとしたい。(河合 洋介)

続きを表示

2019年5月7日のニュース