ソフトB王貞治球団会長、イチロー引退に「来るべき日が来ちゃったのかなと」

[ 2019年3月22日 12:28 ]

06年、WBCで世界一に貢献。王監督と笑顔(AP)
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 イチロー引退を受け、第1回WBCで監督としてともに戦ったソフトバンクの王貞治会長(78)が22日、福岡県筑後市のタマスタ筑後で報道陣に対応した。

 「来るべき日が来ちゃったのかなと。誰もスタートがあれば終わりがある。彼のその日はもっと先だと思っていただけに残念」。

 20日のアスレチックス対マリナーズの開幕戦は東京ドームで観戦。その際にも会話を交わしていたといい、「全力でプレーすると言っていた」と振り返り、「小さなことだけど、ヒット一本打ってほしかった。彼もファンの前で打ちたかったんじゃないのかな」と残念がった。

 WBCでは監督と選手として世界一に輝いた。「一番最初に連絡が来て、“出ます”と言ってくれて心強かった。米国の野球を(選手達に)話してくれてリラックスできた。(メジャーを)過大評価しているところがあったが、彼らも人間なんだと。むしろ我々の方が優れてる部分もあると話してくれて、一緒にやった選手はその言葉が力強かったと思う」と振り返った。

 「今回のフィナーレを見ても、彼の野球人生が多くの人に感動を与えたか。これからもずっと語りつがれていくでしょうね」とし、「しばらくはほっといてあげましょう」と功労者をねぎらった。若い世代の野球に興味を示しているイチローに対し、「彼の経験、持ってる考え方や技術を少しでも若い人に分かりやすく伝えてほしい」とエールを送った。

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