イチロー21年前の質問「横綱に上がるにはどうすれば?」 野球界番付代表が語る思い出

[ 2019年3月22日 19:08 ]

1998年、新大関昇進した日本野球界番付を持つイチローと自身の写真を示す塩村和彦氏
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 毎年プロ野球全選手の実力番付を決め、日本野球界番付を発行する「野球界番付社」塩村和彦代表(58)が22日、大阪市内で取材に応じ、イチローの現役引退を惜しんだ。イチローは三段目だった1994年に210安打して以降、急速に番付を上げ、2000年に1年だけ横綱を張った。

 米大リーグ挑戦を決めた01年以降は対象が日本球界のため番付を外れたが、もし今季引退せずに日本復帰していれば横綱での番付が確実だった。「(ソフトバンク)内川の1人横綱が解消できたのですが…」と塩村氏。先月、同市内で開催された番付編成会議では巨人・丸、西武・秋山が大関に同時昇進し、巨人・坂本、ソフトバンク・松田との4大関態勢になったが内川のみの1人横綱は継続となっていた。

 イチローとは新大関昇進した98年開幕前に当時の本拠地神戸で対面し、番付表を手渡した。その際「横綱に上がるにはどうすれば?」と逆質問され15戦全勝、もしくは14勝1敗に相当するリーグ制覇、そしてタイトル獲得などの昇進条件を説明。「頑張ります」と力強く語ったそうだ。

 引退会見では仰木彬監督と出会った94年までは野球が楽しかったが「その後は番付を上げられちゃって。そこからは苦しかった」との発言があった。複数の番付編成会議参加メンバーから「番付とは日本野球界番付のことでは?」との問い合わせが塩村氏の元にあったという。

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