槙原寛己氏、雄星のデビュー戦分析 スライダーは十分通用 右打者から逃げる球磨け

[ 2019年3月22日 09:15 ]

ア・リーグ   マリナーズ5-4アスレチックス ( 2019年3月21日    東京D )

力投する先発の菊池雄星(撮影・森沢裕)
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 あとアウト1つで勝利投手の権利を逃したのは残念だったが、上々のデビュー戦だった。全体的に見て、日本時代とほとんど投球を変えていなかった。米国仕様にはしてほしくなかったので、そこが良かった。過度な力みもなく、よそ行きではない雄星の投球が見られてまず安心した。

 一番良かったのはスライダー。チャプマンの空振り三振などメジャーを代表する右打者にも通用していた。ただいい球は抑えられるけど、すぐにマークされる。チェンジアップか、あるいは外角の直球の精度を上げるか。右打者の外へ逃げる、対比する動きの球を磨くことが必要となる。

 チェンジアップは投げてはいるが、もう少し遊び心を持ちながらものにできるか。勝ち星が付いてくれば、そうしたいい意味での余裕も出てくる。今日は日本のファンの後押しもあった。次は地元ファンの前で頼もしい姿を見せてほしい。(スポニチ本紙評論家)

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