Dバックス平野 オープン戦初登板は7球で3者斬り 新兵器カーブに収穫

[ 2019年3月6日 19:33 ]

ロイヤルズ戦の6回を投げ終え、捕手とタッチを交わすダイヤモンドバックス・平野(左)
Photo By 共同

 ダイヤモンドバックスの平野佳寿投手(34)が5日(日本時間6日)、ロイヤルズ戦でオープン戦初登板を果たした。わずか7球で3者凡退に抑える上々の滑り出しをみせた。

 6回から5番手でマウンドへ。先頭アルテアガを真っすぐで遊ゴロ、ゴアをフォークで遊ゴロ。4番DHのソレアは初球、習得に取り組む新兵器カーブで三邪飛に仕留めた。

 ここまで2度の実戦登板は、スタンドもないグラウンドでの練習試合だった。この日は5567人とはいえスタンドをファンが埋め、ナイトゲームでカクテル光線を浴びながらの登板。「良い球場の雰囲気も味わえた。ようやくオープン戦で投げられたので良かった」と満足そうに振り返った。

 2人目までは途中出場の選手だったが、3人目はスタメンから「4番・DH」に座ったソレア。初球のカーブは真ん中高めと甘く入ったが打ち取った。

 「最後のは危ないボールでもありますし、情報が入れば打たれる。カーブの制球もしっかり磨かないと。でもタイミングがずれていたのは良かった。一瞬でも、直っすぐに見えたのかなという反応で、ピクッとなっていた」

 ソレアはキューバ出身のスラッガー。それでも真ん中高めを打ち損じたのは、抜いただけのカーブではなく、しっかりスピンを掛けられているからだと分析する。

 「しっかりスピンを掛けられればいいかなと。タイミングを外すというより、しっかり空振りやファールを取れるボールにしたい。あれがスピンがないと、簡単に合わされる」

 2人目のゴアからも、1ストライクからの2球目、カーブで見逃しストライクを取れた。公式戦でも使える武器にすべく、実戦でのテストはレベルが上がっていく。

 「まだカーブを走者がいる状況で投げていない。次回走者が出たら、クィックなど走者が出た時のピッチングをやっていきたい」

 ここまで練習試合を含め、実戦登板3試合でカーブを7球投げ、見逃しストライクが4度。前に飛ばされたのは2度で、三塁ゴロとこの日の三邪飛と安打は許していない。(サプライズ・奥田秀樹通信員)

続きを表示

2019年3月6日のニュース