西武11点圧勝 山川、どすこい満弾!開幕前哨戦、ギータ弾に燃えた

[ 2019年3月6日 05:30 ]

オープン戦   西武11―3ソフトバンク ( 2019年3月5日    ヤフオクD )

<ソ・西>6回2死、左越えに満塁本塁打を放つ山川(撮影・岡田 丈靖)
Photo By スポニチ

 西武は5日、ソフトバンクとのオープン戦に11―3で大勝した。「4番・一塁」で先発出場した山川穂高内野手(27)が6回2死満塁から左翼席へグランドスラム。オープン戦1号となった主砲の一発に、打線も乗って13安打11得点。3月29日にヤフオクドームで行われる開幕戦の前哨戦と位置づけられる一戦で、昨季のリーグ王者が打線の破壊力を見せつけた。

 高々と舞い上がった打球は左翼のホームランテラス席に飛び込んだ。4点リードの6回2死満塁。中田の投じた2ボール1ストライクからの4球目。真ん中のスライダーをかち上げた。オープン戦1号グランドスラム。ベンチに戻ると、四股を踏み両手を突き出す新パフォーマンスの「どすこいポーズ」を敵地で披露した。

 「感触としてはいかないかなという上がり方だったが、入ってよかった」

 ここまでオープン戦は2試合無安打。5回の第3打席で中田の甘いカーブを左前に運んだが、ミスショットに顔をゆがめた。「平成生まれで初の50発と、新元号でのホームラン王を狙っていきます」と公言する男は、キャンプ中のフリー打撃でも柵越え、しかも連弾にこだわった。「いかに、打てる球を確実に打つか。(昨年は)600打席以上で仕留められたのは47回しかなかった」。安打の延長線上が本塁打ではない。前の打席の「失敗」を4番は生かした。

 そして、相手には同じ50発を目標とする柳田がいた。2年連続本塁打王に向け最大のライバルは、初回に右越え2ランを放った。「シーズンに入ってからはギータさんが本塁打を打った、打っていないは気にするけど、まだオープン戦なので」と冷静に話したが、燃えないわけがない。昨年11月の日米野球では、4番に座りながら不振に終わった山川に代わり、4番に入った柳田は2本塁打した。キャンプ中から「ギータさんにメラメラしている」とライバル心を燃やしながら練習に取り組んできた。

 29日の開幕戦はヤフオクドームでソフトバンクと戦う。開幕前哨戦となった一戦。昨季打点王の浅村が楽天へFA移籍し、得点力低下が懸念される中で、3番・秋山、5番・森と組んだクリーンアップを中心に13安打11得点。「19年型獅子おどし打線」が破壊力を証明した。

 昨季は直接対決で13勝12敗と勝ち越したが、ヤフオクドームでは3勝8敗と大きく負け越した。山川も同球場では打率・156と沈黙しただけに「鬼門というか、ヤフオクでは負けているイメージがある。勝っておくに越したことはない」とうなずいた。今年も打線の中心に山川がどっかりと座る。(武本 万里絵)

続きを表示

この記事のフォト

2019年3月6日のニュース