元駒苫V戦士 本間 TRANSYSコーチ兼任で現役復帰へ始動「発信していきたい」

[ 2019年1月17日 05:30 ]

ティー打撃を行う本間
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 甲子園で05年夏優勝、06年夏準優勝の駒大苫小牧の4番で、今季からTRANSYS(千歳市)で現役復帰を決めた本間篤史外野手(30)が始動した。17年限りで社会人野球JR北海道硬式野球クラブで現役引退して1年。肩書はコーチ兼選手だが、チームは戦力として大きな期待を寄せている。全日本クラブ選手権2度出場のチームを、本間は実力と経験でけん引する。

 新たな野球人生が始まった。本間はキャッチボールなどで体を動かすと、練習の最後に部員に自身の経験を基にした「目標達成シート」記入を求めた。コーチ兼選手として一歩を踏み出した。

 「1年間投手の(生きた)球を見ていないが、高校(駒大苫小牧)でノックを打ったりしていたし、大丈夫だと思う」。昨夏に甲子園の“レジェンド始球式”を務め、復帰を求める声に応え、もう一度緊張感を味わいたいと現役復帰を決めた。高校時代から指導者への思いも持っており、求める環境が整った。

(1番打者に期待/) 期待は大きい。渡辺直樹監督(43)は「1番(打者)にしようと思っている」と構想を明かした。チームは昨年、全日本クラブ選手権道予選準優勝など“あと一歩”に泣いた。本間をこれまでの“定位置”の中軸でなく1番に置き、流れを呼び込む。渡辺監督は「本間はアマチュアのトップを経験してきた。チームが殻を破るために選手には本間を(いい意味で)利用しなさいと話している」と話す。本間自身は、高校3年時の日本高校選抜で1番を経験。「1番は嫌いじゃない。(チーム内の)勝負に勝つ」と意欲十分だ。

 会社員として勤務後、片道1時間をかけて千歳市でのチーム練習に通う。「何も隠す必要はない。どんどん発信していきたい」。今春、本間は自信を胸に勝負の場に帰ってくる。 (竹内 敦子)

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2019年1月17日のニュース