SB摂津引退 震災…翌年に沢村賞獲得 東北に勇気、希望送り続ける

[ 2018年12月30日 08:30 ]

12年、沢村賞に輝いた摂津
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 【記者フリートーク】26歳を迎えた08年、しかもドラフト5位という下位で社会人・JR東日本東北からソフトバンクに入団した。「その年が最後のつもりだった。ドラフトにかからなかったらプロはないかなと思っていました」。入団後に摂津が漏らしたことがあった。

 3年目の11年3月。東日本大震災が起きた。秋田で生まれ、東北に育ててもらった恩義があった。復興に役立てばと、個人でも義援金を送り、後日には被災地も訪問した。

 「軽いことは言えませんけど、僕も諦めずに野球をやってきて今がある。活躍することで、勇気だったり…、何かを感じてもらえたらうれしいです」

 翌年に沢村賞を獲得。東北に明るい話題を届けた。その後もホークスの地元・九州が自然災害に見舞われるたびに、被害を気にしていた。だからこそ率先して支援活動にも積極的に参加した。引退してもできることはある。野球を通じて、日本や被災地に希望を届けてもらいたい。(07〜10年ソフトバンク担当・川手 達矢)

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