中島、金子、西流失したけど…オリ 今オフ初慰留 安達と3年契約へ

[ 2018年12月27日 06:11 ]

オリックスの安達
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 オリックスが安達了一内野手(30)に対して3年契約を用意していることが26日、分かった。近日中の契約更改の場で正式契約を結ぶ見込み。順当に進めば来季中に国内フリーエージェント(FA)権を取得する正遊撃手の「残留交渉」に成功し、中島、金子、西と主力選手の流出が相次いだ今オフ初の朗報となる。

 実際は“危なかった”。球団側は下交渉の段階では複数年契約の打診をせず、今月4日の契約更改交渉の席で突然複数年の選択肢を提示。安達を「単年でサインするつもりで来たんですが…」と困惑させていた。

 安達は以降も「単年」を軸に熟考。交渉日程も先延ばしとなり、他の選手は全員更改を終えた。ただ、16年に発症した潰瘍性大腸炎の件で「球団に迷惑をかけている」と以前から語っており、球団の用意した3年契約を「誠意」と受け取って受諾する模様だ。

 体調不安があったとはいえ、今季も140試合に出場。守備範囲の広さや通算93盗塁など、走攻守で存在感の光る安達が仮にFA宣言すれば、他球団も黙ってはいない。特に今季推定年俸6400万円は格安で、獲得調査がしやすい選手。主力の流出が続いた際、チーム内では「安達さんまで出て行ったらまずいですよ」と不安を訴える選手もいただけにファンに対しても、ようやく明るい話題の提供となりそうだ。

 来オフには3年契約を終えるT―岡田との慰留交渉も控える。安達と並んでチームの柱となるべき選手で、是が非でも残留させなければならない。

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2018年12月27日のニュース