3打点・誠也「きょうはKJのおかげ」7回1失点ジョンソン、主砲の肩抱く右手に力こもる

[ 2018年10月28日 22:15 ]

SMBC日本シリーズ第2戦   広島5―1ソフトバンク ( 2018年10月28日    マツダ )

<日本シリーズ 広・ソ>お立ち台でジョンソン(右)に肩を抱かれて恐縮する鈴木(撮影・北條 貴史) 
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 プロ野球の日本一を決めるSMBC日本シリーズ(7試合制)は28日、マツダスタジアムで第2戦が行われ、球団史上初のセ・リーグ3連覇を果たし34年ぶり日本一を目指す広島がソフトバンクに5―1で勝って初勝利。32年ぶりのドロー開幕となった今シリーズの通算成績を1勝1分けとした。

 レギュラーシーズン11勝を引っ提げ、先発マウンドに上がった左腕のクリス・ジョンソン投手(34)が7回で7三振を奪い、4安打1失点と好投。主砲の鈴木誠也外野手(24)は初回に先制適時打となる遊撃への内野安打を放つと、5回には中前へ中押し点となる2点適時打を放つなど3安打3打点でチームを勝利にけん引した。

 試合後、並んでお立ち台に立った投打のヒーローは、ジョンソンが鈴木の肩に終始腕を回して仲の良さを見せつけ、そろって笑顔。「とにかくマツダスタジアムで1勝したいと思っていたので、きのう勝てなかったですけど、きょうこうやって勝てて良かったです」と切り出したタイムリー2本の鈴木は「KJ(ジョンソン)がね、しっかり抑えてくれたんで。その波に乗ってバッター陣もね、どんどんどんどんいけてたので。本当にきょうはKJのおかげだと思います、はい」。若き主砲のこの言葉に、肩を抱いていたジョンソンの右手にも一層力がこもった。

 鈴木は5回、1死二、三塁から中前に放った貴重な2点適時打については「チャンスに回ってきたので。相手もすごくいい投手だったので、なかなか点を取れる投手じゃなかったので、ああいうチャンスでしっかり点が取れたっていうのは本当良かったかなと思います」と冷静にコメント。32年ぶりとなる開幕ドローの後、先手を取ったが、「本当に1勝できたのは大きいですけど、相手もメチャメチャ強いので、まだまだ油断できないですし、あしたから福岡行きますけど、しっかり頑張っていきたいなと思います」と敵地に乗り込む第3戦以降に向けて気を引き締めた。

 ジョンソンは「アリガトウゴザイマス!」と日本語で第一声を発した後で「とてもいい気分。チームに勝ちがついたので本当に非常にいい気分でいます」と微笑み「きょうもイシ(石原)がいいリードをしてくれて、自分はただ彼のミットに目がけてボールを投げるだけだった」とバッテリーを組む女房役にこれまで通り感謝の言葉。「7回にちょっと疲れてきて失点しましたけど、本当にイシがうまく組み立てて、いいところを出してくれたと思います」と振り返った。

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