【追球】グラシアル裏目の独断送りバント 森作戦コーチ「監督は打ってほしいところ」

[ 2018年10月28日 08:47 ]

SMBC日本シリーズ第1戦   ソフトバンク2―2広島 ( 2018年10月27日    マツダ )

<広・ソ>11回無死一塁、グラシアルは送りバントを決める(投手・ジャクソン)(撮影・椎名 航)
Photo By スポニチ

 2―2の延長11回無死一塁。ソフトバンクの3番グラシアルは送りバントを決めた。だが、ベンチの工藤監督は苦笑い。想定外だったことは、その表情が物語っていた。

 「(グラシアルの)自分の判断でした」

 指揮官は多くを語ることはなかったが、サインは「打て」だった。1死二塁としたが、4番の柳田は敬遠。2死満塁まで攻めたが、勝ち越せなかった。

 CSファイナルS第5戦では初回無死一、二塁、グラシアルのノーサインのバントが内野安打となり、無死満塁から柳田の3点二塁打が決勝点になった。ただ、あの時とは場面が違った。初回と延長11回。柳田が歩かされることは予測できた。グラシアルはその点についてノーコメントだったが、森作戦コーチは「監督は打ってほしいところだと思うが、彼のプレースタイルもある。今後話します」と両者の思いを代弁した。小技もこなす万能助っ人。制御できれば短期決戦では何より重要な戦力になる。(福浦 健太郎)

続きを表示

2018年10月28日のニュース